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2011年11月18日 (金)

観劇の話。

だいぶ、だいぶ、だいぶ…鼻炎が治まってきました。
現在はたまに、おっさんのような咳払いをする程度です。(分かりにくいですか??)

先週まではひどい鼻声・むせ咳だったので、極力外出は控えていました。

ガラガラ鳴る咳をすると、周囲は“ばい菌君”を見るような目を送ってきます。
当人は、鼻の奥に佇む鼻水で苦しんでいるだけなのに…
菌じゃないのに…

こういう体調の時に一番居づらいのが、劇場の客席。
万一むせだしたら、もう逃げ場がない。
なるべく音を出さないように、遠慮がちに咳をするものの、抑えようと思えば思うほど、むせていく。
よし、飴をなめよう!と思ってかばんを探すが、カサカサする音が静寂な空間に鳴り響く。。

こんな経験ありませんか…?

私はしょっちゅう(笑)。

そんな失態も覚悟で、先週今週と、二つの舞台を観劇しました。
そのご報告を。

一本目は“響人(ひびきびと)”の『夜の訪問者』。
響人は久々の観劇だったので、このブログには初登場かと思いますが、
簡単に云ってしまうと、劇団四季を退団した俳優陣が立ち上げたユニットです。
役者・スタッフ・観客とが響きあえる舞台を創る…響人。

この立ち上げメンバーが、私の恩人である広瀬彰勇(あきお)さんであり、レミゼの時に紹介した先輩の吉原光夫さん、そして、四季でほぼ同期の高橋卓爾(たくじ)君。
このお三方は不動ですが、毎公演ごとに他出演メンバーが変わっていきます。

そして、演目はいつもストレートプレイ。
四季出身者だからと云って、ミュージカルをやるわけではありません。

毎度、年季の入った小劇場で、少ない出演者で、大袈裟な芝居も音楽もなく、役者が演じる“役”の心理を楽しんでいくような舞台。

こんなところで咳き込んだら、ぶち壊してしまうような繊細な舞台

実は私、こういう作品が好き。
見た目の華やかさは、光景としての思い出になるけど、心に残ったかというと・・・?
暗すぎたり、重すぎたり、結論のないストーリーは嫌だけど、
舞台を観ながら考えさせられたり、肝に銘じたり、胸に突き刺さったり…とにかく心を働かせることができた作品に出会えると、ものすごく至福を感じます。
そして、作品の余韻に浸る。我慢できないときは、人に語る。

今回観た『夜の訪問者』はJ.B.プリーストリー原作を、演出の小山絵梨子さんが翻訳されたそうです。

その夜、自殺したある女の人生が、無縁と思える幸せ絶頂の家族の一人一人と何らかの関わりを持っており、その一つ一つが暴かれるとともに、家族の輪が崩壊していく、、というものでした。

自分の幸福の裏にある、他人の不幸。

私は、人生において、これは永遠のテーマだと思っています。
夏に挑戦した『一輪のひまわり』の脚本も、このエピソードを入れました。
人は自分のエゴのために、無意識に他人を傷つけている。
これに気付かず生きることは、非常に愚かだし、損だと思う。

この舞台は、小説を一人で没頭しながら読み、次は次は…とページをめくっていくような感覚でした。

それは家族が崩壊していく様を見届けたいのではなく、その自殺した女と家族がどう関わっていたのか、結果彼女に何をもたらしたのか…それを知りたい、といったものでした。

結局、家族に関わったとされるその女は、本当に同一人物だったのか…別々の女だったのかもしれない…というのが、この物語のトリックで、客もすっかり騙されてましたが、いずれにしても、この家族の各々がどこかの誰かに行った非道は事実。

小さな過ちの積み重ねが、結果、人を死に追いやってしまったとしたら…恐ろしいですね。

この公演は先週末に終わってしまったので、思わず物語の展開まで描いてしまいましたが、非常に興味深い作品でした。

終演後、「この原作を読んでみたい」と広瀬さんに申したら、「演出の小山さんはそうとう訳を変えたそうだよ」と。だとしたら、なお、凄いな。。

たった6人しか出演せず、舞台装置も非常に工夫を凝らしたものでした。
額縁舞台(長方形の箱)の中に、もう一つ、額縁があるような創り。ちょっと絵でも描かないと説明できないけど。

とにかく、出会えて良かったと思う舞台でした。感謝です。

続いての作品は『里芋』。

はて、なぜタイトルが“さといも”だったのだろう???

こちらは二人舞台。
事務所の方にご招待ただき観劇させていただきました。
出演者の方は初見でした。

こんなところに、劇場というかホールがあったことは全く知らず。。。
円形の会場は、半分を50人ほどの客席、半分を演技エリアに造ってありました。

最初に55分の舞台と説明を受け、気持ちも楽に見ることができましたが、二人芝居なら十分な尺かもしれません。長くても90分かな。でも、一日3公演やるらしい

一人芝居・二人芝居…いずれは挑戦したいジャンルなので、機会があれば観るようにしていますが、今回は、着替えも装置替えも薄明かりの中、すべて見せる形式でした。
幕はなく、そのホールにもともとある柱にちょこっと隠れるくらい。
二人、出ずっぱりだからそれで十分なわけですね。

でも女優の着替えを丸見えにしたら、お客さんは目のやり場に困るだろうな。。

舞台は病院。ちょっとオカマな医者と患者のやりとり。
医者は、葬儀のシーンでは患者の同僚役と二役でした。

病院→葬儀場→病院→空港→病院→野外

一時間芝居にしては、舞台転換・着替えが多いな…と率直な感想。
私なら、空港のシーンはカットし、回想話だけで行けるな…とか見ながら考えちゃうわけです職業病です…ごめんなさい。

頑固だけど憎めない二人のおじ様を微笑ましく見守るような舞台でしたが、
“フェイスブック”に30年前に死んだはずの初恋の彼女から“友達申請がきている”なんて今どきな設定にワクワクしました。

舞台の在り方はピンキリだけど、こんなカタチもすごく素敵だなぁと思いました。

明日は、友人のライブコンサートに行ってきます。
一人ミュージカル・二人ミュージカルetc..
これがまた面白いのです。
考えてみれば、この方々も四季出身者だわ。みんな多彩で面白いな

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2011年11月10日 (木)

デビュー戦!

どどん!!
さて、これはなんでしょう…??

デビュー戦!

蓋付き丼ぶりじゃありませんよ~
とうとう買ってしまいました「炊飯用土鍋」
あれ、気になってから1週間しか経ってないから…これは“突発的”かな

ご存知の方もいるかと思いますが、

私は白米に興味がない
嫌いなわけじゃなくて、興味がない
ご飯を食べる分、おかずを食べたい
だから、白米は少量で十分

でも、炊き込みご飯や丼ぶりは好きなので…きっと、白米本来の美味しさや魅力を知らないだけかもしれません。。

さて、そんな私が、なぜ土鍋炊飯に踏み込もうとしたかって…
炊飯器(炊飯ジャー?)で炊くお米に納得いかなくなってきたからです
食すことには興味ないけど、炊飯に関してはもっと上を目指せる気がしたのです(笑)。
長野の親戚から美味しいお米を取り寄せていて、水加減を毎度調整し研究を重ねてきたけど(大袈裟!?)、これ以上の感動はないな…と踏んだからです(笑)。

そこで、道具換えちゃえ

と、安易な結論に

そうだ、こないだの結婚祝いの贈り物選びでもMy候補に挙がったけど、新婦さんにかなりめんどくさがられることが予想されたので、却下したんだった。。

さぁ、ネット通販で探したこの土鍋さん。
炊飯用土鍋は何合炊きかにもよりますが、千円台~数万円台でピンキリでした。
迷った時は購入者の口コミ・レビュー頼み

安価なものは中国製が多いから、気になる方は注意して!
火加減の微調整さえがんばれば美味しく炊ける!
内蓋があると吹きこぼしがなくて安心!
短時間で、炊飯器では味わえない美味しさで炊ける!

等々、ほんと参考になります~~

そこで、日本製・内蓋付き・火加減調整なし・(割れる可能性もあり消耗品なので)手頃なもの、から選びました。
うちは、2合炊き用です。
デビュー戦!

届いたその日に早速出動
でも、至って簡単でした。

①お米をとぎ、土鍋に移して、レシピ通りに水を入れて、30分以上浸水。
②内蓋・外蓋をかぶせ、約9分、中強火にかける。(私は火加減調整一切なしのものを購入したので、放置☆)
③外蓋の蒸気穴から湯気が勢いよく出てきたら、そこから3分後に火を消す。
④10~20分、決して覗き見ないで、蓋をしたまま蒸らす。
⑤そして…わくわくのオープン
デビュー戦!

うわっ炊けてる~~あたりまえか~でも、初回で大成功

と感激しながら、しゃもじでほぐし、余分な水分を飛ばす。

⑥つまみ食いして、出っ来上がり~

デビュー戦!

この画像じゃ全然見えないけど(↑)、お米ツヤツヤ、いつもよりふっくらしてました
あ~かわいい米粒

つまみ食いして

「うまっ!」

って言ったことは、云うまでもありません

おこげが好きな場合は、あと2分加熱時間を増やせばいいらしいです。
私は、あまり作りたくない派なので、短めで。。

タイマーで時間を計りながら、ではありましたが、正直なーんにもしてないので、炊飯器と変わりありません。むしろ、仕上がり早いですよね。
近頃は、節電としても土鍋炊飯が注目されているようですし。
私の場合、後付けですけど

正直、初戦から手応えを感じられるとは思いませんでした。
興味ある方は是非踏み込んでほしいな~

これで私も白米の虜になるかもしれないわ
以上、土鍋デビュー戦報告でした

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2011年11月 8日 (火)

結果…

案の定…?

しっかり怒られました!
耳鼻科で(笑)。

最近は、
鼻をかもうとしても、奥底にいて、一向にかめない。でも絶対たまってる!

鼻以外は元気なのに、鼻の奥がダルい…
こんな感じでした。

たぶん、鼻炎もちの方じゃないと、この感覚は解らないと思います。

鼻が詰まっているから鼻声になるし、むせ咳が出るから、周囲の人には嫌がられる…風邪菌じゃないのに。。

アレルギー性鼻炎は、一年中いつ勃発するか分からないから厄介です。


花粉症はある程度、時期が限定されるでしょ!
今年の秋は、気候や台風の影響で、季節外れの花粉現象があったようですが。


さて、私は先日、内科で初期の風邪と診断され、コツコツと薬を飲んでいたのですが…

今日は江崎院長からこんな有難いお言葉をいただきました。

「卵酒を飲んで寝れば治るのが風邪。
風邪という診断は、治療の的を絞れないときに使われる曖昧な表現だよ。
今、市販の風邪薬だって、あなたの風邪は喉から?鼻から?と、的を絞ってるでしょ?
風邪薬を飲んで2日しても回復しないなら、処方薬が効いていない証拠。
のどの炎症を起こす前に、直ちに来なさい!」


と…。

…はい、ごもっともです。

もう何年も鼻炎に悩まされてきた私。
今回は鼻炎じゃないんだ!
珍しく風邪を引いただけなんだ!

と思い込ませていた自分がいたのは事実です。

やはり、この鼻炎ちゃんが機嫌を損ねないように、仲良く共存していかなくちゃいけないんだな…と再認識しましたよ。

この病院は一般の方がほとんどですが、四季の海劇場が近いので、俳優の駆け込み寺としても有名です。

患者の自己ケアには厳しい先生ではありますが、声を使う俳優の状況も理解してくれています。

だから、今日の夜の舞台までに声をどうにか回復させなきゃいない!
って時に助けてくれる救世主なのです☆


これからも堪忍して…
先生、お世話になります!!

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結局…

結局…

やって参りました、耳鼻咽喉科
 
只今、開院待ち。。
 
 
地元の耳鼻科は予約取れるし便利なのですが、今日は、どうにもならない時の駆け込み寺へ。
 
私が約5年お世話になっている耳鼻咽喉科はかなり人気の病院。
もちろん、腕が確かだからこそ患者さんが多いわけですが、まぁとにかく混む。
 
ノコノコ出掛けて行ったもんなら、
「25番目ですので、2時間後にお戻りください。」と受付の子に平然とした顔で云われてしまうのです。
 
しかも、2時間って云われたら3時間は覚悟した方がよい。
 
新橋で2・3時間放り出されるのも、結構辛いものなので…
この耳鼻科に行くと決めた日は勝負を掛けます!
順番待ちの!
 
対策は、とにかく朝早く向かって、早く並ぶのみ(笑)。
私が開店待ちをするのは、この耳鼻科くらいですわ。。
 
そして、今朝は2番目をゲット!
いつの時代も強敵はいるもので…過去に一番目を取ったことがありません。。
今日は老夫婦がトップバッターでございます。
さすが!
 
さて、なんて診断されるかなぁ。
鼻と喉のメンテナンスが悪いと、ガチで怒る名医・江崎院長☆
 
 
でも、鼻が通るまで、きっちり治療してもらえるし、カメラで喉の様子もみてもらえる(鼻から通す超小型カメラの管が辛いんだけど)。声帯が腫れているとか、ポリープの一歩手前とか、現実を知るのは怖いけど、治療のためにも自覚することは大事。
 
知ればムチャも控えるし…
 
劇団を辞めて、なるべくこの病院にはお世話にならないように気を付けてはいますが、
今回はギブアップ。
 
さて、待つこと1時間、開院しましたよ。
行ってきます。
 

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2011年11月 7日 (月)

これはオススメ☆

突然、お菓子の話。

私はチョコ大好き、好みはミルク系なんですが…
久々に
「美味しい
って子に出会ったよ!
明治製菓の“マカダミアMeltykiss仕立て”
冬季限定の商品です。
これはオススメ☆
マカダミアはたまーに食べたくなるくらいだけど、いつもと違う色のパーケージに、興味本位で購入。
食べてみたら…チョコの触感(正しくは食感だけど、云いたいのは舌触り)がぶわっと広がってなめらか〜〜〜
冬季限定って、なんでいつも魅力的なんだろう、と感動しちゃう(笑)。
去年は、同じく明治製菓の“ポルテ・クリーミーホイップ”にえらくハマりました
こういう感動、共感してもらえるかしら(笑)
“マカダミアMeltykiss仕立て”を味わうために、珈琲まで煎れちゃった!
マカダミア好きの方にはオススメします
是非食べて

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2011年11月 6日 (日)

結婚祝い

風邪を引いてもう…4日。
そろそろ回復してもいい頃なのに、、ダメですね。

初期:喉が痛い
2日目:むせ咳が止まらない
3日目:鼻水に苦しむ
現在:鼻づまりのせいか…頭が機能しない

こんな感じです。
一切熱は出ていません。
日々症状が違うし、回復の兆しも見えないし。。
もはや風邪に疲れています。
いや…昨日あたりから、半年前に急性蓄膿症になった時と症状が似ているんだよな…。

こんどは耳鼻咽喉科か…めんどうだなぁ

さて、風邪報告はこれくらいにして。

知人の結婚祝いのプレゼントを選びに行きました。
旦那さんの友人で、先日身内だけの結婚式を挙げたばかりの人。
なぜか数年前、そのお嫁さんを含めた4人で食事したことがあったので、新郎新婦の雰囲気はなんとなく知っています。

でも、贈り物って選ぶのが難しい!

結婚祝い人気ランキングを見ると…

マグカップ
大皿
置き時計
コーヒーメーカー
デジタルフォトフレーム

等々がありました。
でもな~、食器はいくらあってもいいけど、新郎新婦が引き出物に選びそうなものを送っても新鮮味がないし、インテリアの置物は好みが割れる。

私自身も、

…どうしよう、この、○ひるのペア。

という頂き物もあり、まだ陽の光を浴びぬまま、大切に保管されています

そんな経験も踏まえ(笑)、消耗品とまでいわなくても、実用品にしたい。

過去に私が贈ったことがある物は、

フォトフレーム
流行のマッサージクッション
花瓶
パン焼き機(複数の友人と共同で)

あ~他が思い出せないけど、こんな感じでした。

でも今回は、どれもピンと来ず。。

そこで、“自分が今、一番あると助かるもの”を挙げていったら…

「加湿器」

肌の弱い方だと聞いたので、乾燥を防ぐためにも、これはイイぞ!と
もちろん、すでにお持ちかも知れないけど、一部屋に一台あっても良いし

そこで、行先をデパートから電気屋に変更

省エネできる「超音波加湿器」に決定しました

そういえば、この前、ツアー公演の時、ホテルの乾燥対策が大変だったといったけど、
今は500mlペットボトルを挿して、枕元に置ける小型加湿器が充実しているんですね~。
もっと早く出会いたかったよ

我ながら、今回の結婚祝いの品は満足したんだけど…

“自分が今、一番あると助かるもの”リストから選出しただけに…私も気になる

風邪の大敵は乾燥だしな

な~んてことで、自分用も買ってもらいました

結婚祝い

これは、贈り物より安い機種から…
いやいや、冬限定で使いたいので、私は「スチーム加湿器」から選びました。
アロマオイルも使えます寝室にこのピンクの存在感

私の就寝の友として、活躍してもらいたいと思います

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2011年11月 4日 (金)

学芸会

行ってきました、学芸会

学芸会

ここまでの経緯を簡単に説明しておくと…

私の小学校時代(4~6年生)の塾友達が、今、小学校の教諭をしていて、学芸会で『夢から醒めた夢』を上演するに当たり、調べ物をしていたら、私の名前を発見
私の苗字は珍しいので、おそらく、あの塾友達だろうと、私に十数年ぶりに連絡をくれました。

学芸会の練習真っ只中、しかも『夢醒め』をやる…というので、
「何か手伝えることがあったら云ってね!」と軽い気持ちでいったら、
「じゃあ、練習見に来て!!」
という流れになったのです

すでに、台本は素晴らしく編集されいたし、キャスティングや歌のパート分け等、土台は出来上がっている状態でした。
私の担当は、本番までの2週間、“6年生のやる気を盛り上げる”といったところでしょうか

私が現れた時は緊張してたみたいだけど、一緒に給食を食べたあたりから本性が表れ、
「(担任の)先生は小学校の時から、足速かったですか!?」
「どっちが成績良かったですか??」
「(担任の)先生は、昔から小さかったんですか?」
等々、担任の先生の質問攻め(笑)。
塾友達だから、足の速さまで分かりません

そう、私の友達は、めちゃくちゃ子供たちに愛される“担任の先生”なのです。
指導の仕方は恐いけど

私は在団時代、四季の活動の一環で、100校近くの小学校を回って、とある授業をしてきました。授業の対象は5・6年生。

学校ごと、学年ごと、クラスごと、それぞれに様々な感触を受けてきましたが、
江原小の6年生は、“元気・素直・無邪気”

6年生でこの雰囲気を出せることは珍しいと思うので、実に魅力的な子供たちです

毎日この子供たちを操っている(笑)先生方は本当に大変だと思いますが、
私の友人や、2組の担任の先生、音楽の先生の指導の仕方を間近で拝見し、私はもう感心するばかり。

大人になった今「気付いてはいても見過ごしてしまうこと」をあえて取り上げて指導する、
これが子供を育てるということなんだ…と勉強させてもらいました。

さて、学芸会。
児童鑑賞日と保護者鑑賞日、2回本番があるのですが、
初日の児童発表日、先生(友人)の評価は「20点」
本番に強いと聞いていたのに、思いもかけない低評価に、私もひっくり返りそうになりました。

練習では、たとえば、
本当はもっと声が出るのに、いざ舞台に立つと小さくなってしまったり、
自分の台詞を言い終わる前から、客席にお尻を向けて引っ込んでしまったり、
舞台のスペースはあるのに、人と重なる位置にいてダマになっていたり…

これを解消するために、ひたすら同じことを言い続けました。

私がアドバイスすることは、
自分からお客さんに顔を見せろ!声を聞かせろ!
やると決めたら100%でやる!出し惜しみするな!
これに尽きます。

そして、自分だけ上手だった、良かった、と云われればいいんじゃない。
「6年生の夢醒めが良かった」といわれる学芸会にしようね…と。

担任の先生曰く、初めて4・5年生の舞台を観て、その出来がかなり良かったので、6年生は委縮しちゃったのかも…というのです。

最高学年としての意地、そして下級生に負けていられないという闘争心しか、彼らを変えられないなと思いました。

私は朝から、全学年の発表を観ていき、ラストが6年生。
1年生の一切の怯みがないストレートな台詞・歌声に感心したり、
5年生の『ユタと不思議な仲間たち』も、本物さながらの台本で、東北弁や心を込めて歌うことに長けていて、とっても上手でした。
小学生ってここまでやるのね(笑)

そして6年生。

頭から、「よし、いいぞ」「その調子」など一人一人の頑張りを称えつつ、良かったポイントはメモ。終わった時に、どこが良かったか、具体的に教えてあげたいという気持ちと、メモしておかないと記憶が曖昧になるのが怖いのと…

でも、途中で手を止めました。

文句なしに良いんです。
6年生全体の真剣さ・集中力が、中央で演じている子を引き立てている。
ひな壇で歌っている歌声は、練習の2倍に聞こえる。
照れてしまう子も、その子なりの精一杯で頑張っている、ことが伝わる。

ここまで寝る間を惜しんで準備してくれた先生方を、そして、わずか2週間だけのお付き合いだけど、私のおせっかいなアドバイスを、この子達は信じて、頑張っている。

保護者の方も、来賓席も、食い入るように『夢醒め』を観て、涙していました。
作品の感動?子供たちの成長の感動?

もはや、私自身も分からなくなっていたけど、崇高なひと時だったことには違いありません。

6年生も手ごたえを感じたのか、最後の合唱、そして閉会の言葉を終えた後は、誰からも笑みがこぼれてました
この笑顔が何よりのご褒美ですね。

学芸会

↑終演後、記念写真撮影がありました。

学芸会

↑キャストは交代制なので、ピコちゃんが4人います

私の存在を見つけてからは、引っ張り出され(笑)、保護者の前にもかかわらず、歌ったり写真を撮ったり、ひとしきり舞台で遊びました。

学芸会、学校によって、児童によって、力の入れようは様々です。
でも、今回は、担任の先生・音楽の先生の意気込みに完敗でした。
それも、“子供たちのために”これだけ頑張ってくれる先生方。

そういう先生と子供の頃に巡り会えるかどうかって、成長過程において本当に貴重なことだと思います。
実は、わたしも小学校5・6年の先生が大好きでした。
「やったことをきちんと評価してくれる先生」だから、次もトライしてみよう、頑張ってみようと思えました。

江原小の6年生も、この学芸会の頑張った自分、人を感動させることができた自分を自信にかえて、人生のどこかで発揮してくれたら嬉しいな…と思います

みんな、ありがとう

さて、私は昨晩から体力低迷
子供たちにエネルギーを吸い取られたかしら
風邪を引いたようです。喉が痛い…

皆さんも気温が下がって参りましたので、お身体には十分お気をつけて。。

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