これは私の子育ての記録として…私たち母娘の思い出として…書き記したいと思います。
娘は生後9ヶ月と12日目に卒乳しました!
この時を迎えるのがあまりに突然で、思い切った決断ではありましたが…きっと私たち母娘にとってベストタイミングだったのだと思います。
ちなみに…
「卒乳」とは、こどもの意思でおっぱい(母乳)を飲むのをやめること。
「断乳」とは、お母さんが時期を決めて、おっぱいを飲ませるのやめること。
をいいます。
なので、私たちの場合、正確には「断乳」ということになりますが、、
お互いにとって“おっぱいからの卒業”には違いありません。
事のキッカケは、先週金曜の夜。
娘におっぱいをあげていたら、自分のお腹周りやひざ周りにプツプツと赤い発疹が出ていることに気がつきました。
「ん??あせも?」
でもよく見ると脚全体にうっすら出ていたので、「何か食アタリでもしたかな??」と夕飯を振り返る。
考えられるのは…卵か小麦粉くらい?
アレルギーでもないのに。。
そして寝る頃にはどんどんと広がり、部分的には痒みもありました。
こんなときに限って翌日は朝から仕事…ブライダルフェアの司会でした。
ストッキングでは隠せない程、赤みは増していましたが、
「大事なのはしゃべりだ!」と自分に言い聞かせて、なんとか任務終了。
帰宅し、主人と仲良く待ってくれていた娘に授乳するも…
もはや全身がとんでもなく赤く斑点している。
顔も赤くミミズ腫れ。
そして緊張感からのほぐれか、我慢できないほど痒くてたまらない!
土曜の午後だから…と諦めていた皮膚科へ急遽問い合わせしたところ、時間外にも関わらず受け入れてくださり(本当に感謝!!)、雨の中、自転車をとばして地元の病院へ向かいました。
そして告げられた診断結果は「薬疹」…つまり、薬の副作用による発疹でした。
予想もしない結果でしたが、確かにGWの中日、掛かりつけの耳鼻科が休診だったので、娘と一緒に初めて掛かった耳鼻科で診てもらい、処方してもらっていました。
授乳中でも服用できるアレルギー性鼻炎の薬を飲み切ってちょうど10日。
「薬疹」は一週間〜10日後に一気に出るものだそうです。
自分の症状もまったくその通り…
皮膚科の先生に授乳中であることを告げると、
「9ヶ月ならおっぱい飲まなくても元気だよ。今は自分の身体のことだけ考えなさい!」と。
「薬疹」は症状が悪化すると呼吸困難にも至るそうで…
とにかく今の症状を拡げないことが先決と云われました。
ところで、娘は生まれた当初は粉ミルクと混合で飲ませていましたが、次第に母乳だけになり、気付いた頃には哺乳瓶を嫌がるようになっていました。
これでは私が不在の時に困る…と、ストローで飲む練習をしたり、時折粉ミルクを飲ませてみたり…試行錯誤していたところだったのです。
でも、粉ミルクに関しては20〜30ml減ったかなぁ…くらい。
ちなみに今の娘の一回の適正量は200〜220mlなので、飲んだうちに入りません。。
しかし今回は緊急事態!
服薬のため母乳をあげられない今、娘と一緒に頑張るしかない!!
土曜の夜9時、薬を飲む前に最後の授乳。
おっぱいの代わりにミルク、夜中に起きたら抱っこ紐で寝かしつけ…。
すると案外スムーズに夜を越すことが出来ました。
翌・日曜も私は仕事。
幸い発疹は薬のおかげで拡大化することは免れましたが、スーツでは隠しきれないレベル。そして、痒い。。
かつてない自分の身体の異変に、後悔してもしきれない悔しさと、この先一体どうなるのか…という複雑な想い。
しかしそんな不安とは裏腹に、娘の面倒を見ていてくれた主人から
「ミルク100ml作ったら一気に飲み干して、急いでもう100ml足したら3分で飲み切ったよ!」と朗報が!
もちろん娘はお腹が空いていたから飲んだのでしょうが、そんな簡単にミルクを受け入れてくれるなんて、信じられない出来事でした。
そして、ちゃんと昼寝もできたとのこと。
気付けば無事に24時間、娘はおっぱいがない状況でも何ら変わることなく元気に過ごすことが出来ていました。
漠然と考えていた「卒乳」。
遅くなりすぎないように…とは決めていましたが、
「リカがおっぱいがなくても大丈夫なら、これをキッカケに終わりにしよう」
夫婦で話し合い、「断乳」を決意しました。
もちろん、母乳を絞って捨てて…の作業を繰り返していれば、服薬が終わった後、また母乳育児の再開は出来ます。
でも、このまま搾乳を控えて「断乳」に踏み切ることにしました。
さて、その「断乳」の仕方ですが…
ネットに沢山情報はあるものの、自己流で進めていいのか、きちんと病院に掛かった方が良いのか…疑問だらけ。
私はこれまでトラブルもなかったので母乳外来へ行ったこともなければ、知り合いの助産師さんもいません。
そこで、先輩ママである主人の妹さんから情報をいただいたり、区の子育て支援センターに問い合わせてみたり…とにかく急いで情報収集。
というのも、断乳のやり方を間違えると「乳腺炎」を引き起こして大変なことになりかねないからです。
そして、支援センターの方から数人の助産師さんを紹介していただき、電話相談を受け付けている方に電話をしてみることにしました。
月曜の夜のことです。
その方は区内の助産院に務めていらっしゃる50代くらいの方でした。
突然見ず知らずの私からの電話にもかかわらず、
「どうしたの?」
と聞いてくださいました。
私は体調の経緯を説明し、現在の子供の様子、可能であるならこのまま断乳を考えていることを話しました。
すると、
「9ヶ月…まだ少し早いけど…でもそれがあなたと娘さんのタイミングなのかもしれないわ。ママの気持ちが固まっているなら断乳しましょう」と。
断乳の段取り(スケジュール)、張っている胸を冷やすためのジャガイモ湿布の作り方など事細かに教えてくださいました。
そして、こうおっしゃいました。
「ママ、娘さんにいっぱいいっぱい『ありがとう』って云ってあげてね。今までいっぱい、おっぱい飲んでくれてありがとう!ママのためにミルクも飲んでくれてありがとう!って。あなた、そんな状況でお仕事よく頑張ったわね。娘さんもママが大変なの分かったから、ミルク飲んでくれるようになったのね。イイ子に育てたね〜。ママも頑張るから、一緒に頑張ろうって云ってあげてね。」と。。。
それを聞いて、目からウロコが落ちると同時に、私の中で張りつめていたものが崩壊し、一気に涙が溢れてきました。
そう、あまりにあっさりと“おっぱい離れ”をした娘。
正直「なーんだ、おっぱいに執着なかったんじゃん!」としか思っていなかったんです。
でも、助産師さんの云うように、もし娘なりにこの状況を理解して頑張ってくれているんだとしたら…
そう思ったら目の前にいる娘が愛おしくて、嬉しくて涙が止まりませんでした。
そうだよね、ミルク200mlも飲んだの、初めてだったもんね…頑張ってくれたんだね

そして最後に、
「でもね、卒乳は淋しいけど、イイこともあるわよ。離乳食を沢山食べるようになったり、夜中の寝付きが良くなって、ママもよく寝られるようになるかもしれない。頑張ってみて!もしなにかあったらいつでも電話して!」そう云ってくださいました。
助産師さんは、こんなに温かい気持ちで出産や育児に携わっていらっしゃるんですね。
この方とお話が出来た奇跡に心から感謝するとともに、娘の偉大さ、母としての心の在り方を教えていただくことができました。
電話を切った後も「リカありがとう!ありがとね!」と泣き続ける私をみて…娘はケラケラ声を出して笑っていました。
ママが泣いているときは、笑ってくれるんだね


こうして、私は安心して「断乳」を決行することができました。
完了するまでは一ヶ月以上要すると思いますが、今はトラブルも起こさず順調です。
またおかげ様で、薬疹の症状もほぼ完治しています。
そして娘は「卒乳」して一週間が経ちました!
変わらずミルクはたっぷり飲んでくれるし、おっぱいを見ても欲しがる素振りも見せません。また、助産師さんのおっしゃっていた通り、離乳食の食べっぷりが本当に良くなっています!それが何より嬉しい

そのおかげか…なんだかこの一週間で顔がプクプクになった気がしてなりません。笑
これからはもう、
授乳し易い服を着なくていい!
授乳ケープを持ち歩かなくていい!
カフェインを気にしなくていい!
お酒が飲める!!!!(*≧m≦*)
…今まで当たり前だった“娘からの束縛”から突然解放され、まだ私の方が淋しい気持ちを拭いきれていない気がしますが…

9ヶ月間ふたりをつないでいた“おっぱい”がない今、それに代わる程、いやそれ以上の愛情を娘に注いであげたいと思います。
“育児は育自”
といいますが、今回、沢山の葛藤を乗り越え、また一つ心を豊かにしてもらうことができました。
そしていつも、娘の笑顔に励まされました。
娘と私の卒乳記…娘の優しさと頑張りに、心から感謝しています

リカ、ありがとう

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